お酒の絵について
お酒とは、味や香りは勿論ですが、視覚で楽しむ要素も大きいのではないでしょうか。
バーでグラスに注がれたその美しい水は、うす暗い店内に置かれた色とりどりなボトルと共に、時には光彩に、時には微光を放ち私に珠玉の想いを与えてくれます。
私にとってレストランやバーで過ごすときは、作家活動を様々な側面から支えてくれる貴重な時間です。好くしてくれるシェフやマスターの顔を思い出しながら、グラスの中身に色を差していきます。
理想の発色に近づけることは至難の業。未熟な技量を痛感させますが、365日晩酌を欠かさくなった今、新たなモチーフとしてお酒が登場したことは、私生活と繋がるとても自然なことかもしれません。